ニュースでの地図活用事例


Created by Masayuki Shimizu / @_shimizu

目次


  • 自己紹介
  • なぜ地図が必要なのか
  • 海外事例
  • 日経での取り組み

自己紹介



  • 清水正行
  • 群馬県高崎市在住
  • 日経編集局 メディア戦略部 2015年入社
  • DataViz / GIS エンジニア

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 データビジュアライゼーションとGISのブログ

大阪ひったくり事件発生箇所

THE HUFFINGTON POST

世帯の年間収入地図

GIGAGIN

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現在のお仕事

日経:Visual Data

なぜ地図が必要なのか

Data Journalism Awards 2018 Winner

We’ve changed the way we do maps

今回エントリされたデータジャーナリズムプロジェクトを見て学んだもう1つのことは、マップの作成方法が変わったことです。
いくつかのニュースルームは本当に素晴らしい地図を作っています。
地図はよりインタラクティブで、よりきめ細かく、よりきれいで、そして物語の一部として統合されていて、 より多くのジャーナリストが適切な目的で地図を利用しています。
データジャーナリズムアワードマネージャーMarianne Bouchartによる講評

Data visualisation of the year

ロヒンギャ難民キャンプ内の悲惨な生活環境を地図用いて詳細に報道

News data app of the year

過去の米大統領選のデータを用いてゲリマンダーをシミュレートする地図を作成

海外のデータジャーナリズムにおいて、地図を用いたコンテンツはもはや欠かせないこのになっています。
また、Web技術の進化にともない、よりチャレンジングな地図コンテンツが多数作成されています。

地図の機能

1.文章では伝えるのが難しい空間上の分布やスケールなどの情報を伝えることができる

中国で豚コレラ感染拡大

中国で豚コレラ感染拡大

北海道地震 斜面崩壊範囲

斜面崩落範囲を東京(山手線上)上にプロットした地図

2.時間と空間の相互関係をわかりやすく提示することができる

アメリカ失業率マップ

3.インタラクティブな地図は、全体と細部を同時に提示することができる

一人あたり所得増減マップ

海外事例

移動体データの可視化

販売されている移動体データを可視化することで、匿名化されていてもなお残るプライバシー侵害について報道

分断を表現した地図

2016年米大統領選の選挙結果を用いて分断された2つのアメリカを地図をつかって表現している

3Dを用いて気象現象を説明

ロヒンギャ難民キャンプ内の悲惨な生活環境を地図用いて詳細に報道

ドローンジャーナリズム

ドローンを用いて、貧困区域と富裕層の住む区域の境界を撮影

ビッグデータ

多数の地理情報を使って、多様性が進んでいてもなお残る空間上の分断を描画

AIと地理情報

Flightradar24のデータか不審な動きをしている飛行機を検出するAIを作成

紙面上での可視化

フランス大統領選の結果を紙面上で地図を用いて特集。デザイン性が高く素材としても利用されている

Anatomy of a Killing - BBC News

日経でのとりくみ

難民出入国マップ

  • 難民の出入国を時系列で可視化
  • 国連のオープンデータを使用
  • 選択された国から受入国までアニメーション

チェルノブイリの現在

  • チェルノブイリ原発事故の振り返り
  • ストーリーマップの手法を導入
  • 記事のスクロールと連動して地図を動かす

東京駅周辺の建築予定ビル

  • 2020年までに新たに建築されるビルを可視化
  • 3Dグラフィックスを用いて乱立するビルを表現
  • 現在のビルデータはNTT空間情報から購入

ヒートアイランド

  • 現状のヒートアイランド対策の問題点がテーマ
  • 約10年分(1時間毎)の気温データを分析
  • データ分析用ページを作成

理想の町、住んでる町

  • NTTモバイル統計データから都心5区に通勤している人の最寄り駅を抽出
  • スーモより住みたいランキングを取得し比較
  • データ分析用ページを作成