「モンサントの不自然な食べもの」
シネマテーク高崎にて上映していたので観てきました。
GMO(遺伝子組み換え)作物のシェア90%を占めるモンサント社の疑惑を調査したドキュメンタリー。
モンサント社を追っかけているジャーナリストが、新たな用語や、登場人物、疑惑などを知るたびにググって調査し、取材を繰り返すという構成が面白かったです。(この構成は、モンサント社からの訴訟攻撃を避ける意味もあったそうですが)
多少バイアスを考慮したとしても、これを見る限りではGMO作物の安全性はまだまだ不安が残るなーという印象。
安全性以上に、GOM作物には特許が認められ独占販売が可能な点とFDA(アメリカ食品医薬品局)との癒着が問題を大きくしていると思いました。
GMO作物が含まれた食品であることを表記できなくしたのは、消費者から選択の自由を奪うことになっていると思うのですが、この辺アメリカの基準はよくわかりませんね。
厚生労働省の資料みたら、害虫抵抗性、除草剤耐性遺伝子が組み込まれたモンサント社の大豆は普通に日本でも安全性が確認された食品として入ってきてるんで、ちょっと不安。(「安全性審査が終了し公表された遺伝子組換え食品及び添加物リスト(平成25年1月31日現在版) 」にて確認)
作物種子の一社独占で競争相手なしってのはやっぱり怖いので、オープンソース化したGMO種子とか出てくるといいのかもしれません。(それはそれで怖いかもしれないけど)
遺伝子組み換え食品の実態を追ったドキュメンタリーとしては、今年の6月に「世界が食べられなくなる日」という作品が公開されるらしいのでそちらも見に行きたいと思います。