アメリカ人も、人前で音声アシスタントを使うのは恥ずかしいらしい。
日本人の7割が「人前で音声検索をするのは恥ずかしい」――KDDIの調査でそんな結果が出た。音声操作は、日本人には“抵抗”もあるようだが、スマートスピーカーの登場で普及につながる可能性も。
私も普段iPhoneを使用していますが、いままで一度も音声アシスタントを利用したことがありません。
「Hey Siri」や「OK Google」と呼びかけるのはもちろん恥ずかしくてできないですし、それがなくても自分がスマートフォンで何しているのかを周囲に聞こえる形で操作するのは、やましいことがなくてもためらってしまいます。
こういった躊躇いはホントに日本人特有のものなのかと思って調べてみたところ、どうやら本場アメリカでも音声で操作することを恥ずかしいと感じる人は多数いるみたいです。
Are You Too Embarrassed To Use Siri, Cortana Or Google Voice Commands In Public?
上記は、2016年6月に掲載されたlifehackerの記事ですが、米国の消費者を中心とする調査対象の500人うちiPhoneユーザーの70%、Androidユーザーの62%が音声コマンド(Siri/Google Voice)をほとんど利用したことがないとのこと。さらに、20%の人は音声アシスタントを一度も利用したことがないそうです。
” 20% of consumers who said they never used a voice assistant stated they had not done so because they feel uncomfortable talking to their technology, especially in public. With public usage as low as 3% for iPhone users, it seems users are still uncomfortable talking to their devices. Even more fascinating is this happens in the US where consumers are accustomed to talking loudly on phones in public.”
また、音声アシスタントを利用していても、ほとんどが家や車の中で使っていて、公の場で利用していると答えた人は6%でした。
上記記事のコメント欄をみても「恥ずかしいから使ってない」「自分の発音だと認識してくれない」「人前で話す自信がない」「プライバシーがない」などの声があがっているので、日本人だけが人前で音声アシスタントを使うことに恥じらいを感じるというわけではなさそうです。
解決策
このように、公の場で音声アシスタントを利用することに抵抗がある人は世界中にいるので、これらの悩みを解決しようと試みる企業も出てきています。その一つを紹介。
Hushmeは、音声アシスタントを活用したいけれど、「公の場で声を発して操作するのは恥ずかしい」「周囲に操作しているのが聞こえてしまうのは困る」といった悩みに答えるデバイスです。
このデバイスには、受動的消音モード(passive voice muffling mode)と、積極的消音モード(active voice masking mode)あり、積極的消音モードでは、マスク周辺にあるアウタースピーカーがマスキングサウンドを奏でてあなたの音声プライバシーを保護します。
雨、風、海の音のマスキングサウンドはデフォルトでデバイスにダウンロードされます。
マスキングサウンドの音量と強さは、スピーチのペース、リズム、音量に直接依存します。
専用アプリを使ってカスタマイズしたマスキングサウンドをアップロードすることもできます。
これで公の場でも、気兼ねなく音声アシスタントを活用することができますね!