自分専用のCode interpreterを作れる「Incognito Pilot」が素晴らしい。
*注意
これから紹介するソフトウェアはAI(GPT4)にプログラムを実行させるというものです。実行される前にコードの内容を確認できるような仕組みになっていますが、迂闊に実行させてしまうとどんな問題が起こるかわかりません。必ず仮想環境などを用意してトラブルが起きても対応できるように自己責任で利用してください。自分で理解できないコードを「Approve」するのは危険なのでやらないでください。
また、仕組み上プログラムの実行結果をOpenAIに送信することになります。気密性の高い情報の処理を行うのは危険です。外部サービスのトークンなどを使う場合は必ず専用のトークンや鍵を生成していつでも停止できる準備をして使ってください。
紹介
Incognito Pilotは大規模な言語モデルとPythonインタプリタを組み合わせたもので、あなたの代わりにコードを実行し、タスクを実行することができます。ChatGPT Code Interpreterに似ていますが、インタープリターはローカルで実行されます。
ChatGPT code Interpreterは素晴らしいものですが、以下のような欠点があります。
- 使いたいライブラリを自由に追加できない
- 外部のリソースへアクセスできない。
Incognito Pilotは自由にカスタマイズできて外部リソースにもアクセスできるCode Interpreterdです。
簡単に仕組みを説明すると、基本的な会話にはOpenAI APIを使い、APIから返ってきたPythonのコードをdockerコンテナ内のIPythonインタプリタで実行しその結果をOpenAI API渡してチャットに返答するといったものになってます。
実際どのように動くかは以下の動画を見てもらえればわかりやすいかも。
(再生速度を2倍速にするのがお勧め)
ローカルフォルダをコンテナにマウントし、コンテナ内でデータ処理を行っています。
ChatGPT code Interpreterの欠点であった外部への接続も可能で、使いたいライブラリを追加することもできます。
以下は地理空間データを分析するために必要なライブラリをインストールしたカスタムイメージを作成するdockerファイルです。(チャットのログはインストールしたライブラリがちゃんと使えるかテストさせているもの)
以下はさらにカスタマイズしてIncognitoPilotをBigqueryに接続してUIとして利用してみたものです。
個人的にまさに欲しかったものそのもので、使っていて楽しいです。