プログラミング教育はプログラマーの育成を目的としなくていい
小中学校でのプログラミング教育については賛否両論あるみたいですね。
個人的には賛成です。
美術の授業は子供を絵描きやアーティストとして育てるために行われるわけでは無いし、音楽の授業も別に世の中に音楽家を増やす目的で行われているものでもないのだから、プログラミングの授業だって別に将来の優秀なプログラマーを育てることを目的としなくてもいいはずです。
むしろプログラミングというものを理解してもらうことを目的とすればいいのではないかと思います。
だからグループ制作とかやるといいんじゃないでしょうか。
採点方法は簡単に”期日に間に合うかどうか”で決めるとして。
途中で「先生、良い事思いつちゃったぞ。みんな○○を追加してみよう!」と突然仕様の変更や追加が起こるというイベントが発生するとより面白いかもしれません。
プログラミングでは頭数の多いグループより、「優秀な奴が一人いるグループの方が少人数でも圧倒的に早くクオリティの高いものが出来上がる」という認識を多くの生徒が持ってくれるだけでも、将来その子供たちがプログラマーを雇う側になったときに役に立つはずです。
(日頃隅っこに追いやられがちなパソコン少年も、この授業の時だけは輝けるわけです)
「自分のパソコンでは動いたんです!」とか「○○君のプログラムを追加したら動かなくなったんだから、間に合わなくなったのは僕たちの所為じゃありません!」みたいな微笑ましいやり取りが小中学校で見れることを期待しています。
いずれ子供たちが大人になった時に、
「このスケジュールでは期日に間に合いません」
「なに!? じゃぁ、あと何人プログラマーがいればいいんだ。10人か? 20人か? 今すぐ派遣会社に連絡しろ!」
というようなやりとりが少しでも減るならば、プログラミング教育はある意味成功といえるのではないでしょうか。