ネットで儲ける王様のカラクリ ~物語でわかるこれからのWebマーケティング

「ウチの会社のホームページってホントに役に立ってるのかな?」と思った時に読んでみると良いかもしれない本

自分でWebサイトやブログを作って収益化を図る際に参考になる10冊の書籍の紹介 | WP-D

多くのウェブ制作のプロがアフィリエイターを「下」に見ているようですが、「稼ぐサイトの1つも作れないで何がプロやねん」というのが私の考えです。

リンク先の記事で引用されていた文章ですが……これは、まぁ、その通りですよねーと思ったりします。
アフェリエイトに限らず、”自社のブランディング”のためにサイトを作成したりもしますが、「で。作ったサイトは実際のところ役にたってんの?」という視点は、”作る側”も”作ってもらう側”も常に意識しておくべきだと最近感じてます。わりとこの辺を有耶無耶にしてしまいがちなところってあるので。

さて、リンク先の記事では主に「アフェリエイトによる収益化」を考える際に参考になる書籍が紹介されていましたが、ここでは、自社サイトの活用について参考になりそうな本を2冊ほど紹介したいと思います。

 
 

ネットで儲ける王様のカラクリ ~物語でわかるこれからのWebマーケティング
竹内 謙礼
技術評論社
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「ホームページ制作なんて,人間の仕事じゃない」の一言から始まる、まったくもって身も蓋もない小説仕立てのビジネス書です。さすがに、この本の中に登場するような悪質な「WEB制作会社」は、最近は少なくなってきたのではないかと思いますが、それでもググってみるとそれなりに健在だったりしますね。
また、顧客が「解っていない」ことを利用して、いっこうに効果の出てないサイトの運営費で稼ぐモデルはまだまだ多いようです。
本書ではかなり強烈なWeb制作業界disが繰り広げられますが、かといって批判だけに終始するわけではなく、後半では中小企業が自社サイトを活用する具体的な方法論がそれなりに納得できる内容で語られるので、興味がある方は読んでみてください。また、「作成する側」も自戒を込めて目を通しておくと良いような気がします。

Amazonのレビューに書かれていた内容があまりにも「あるある」だったので引用しておきます。

まず自分でHPを作った。
絶対売れると思ったが自己満足で誰も来ない、知らない店のままだった。

次に、検索して小さなホームページ制作会社(個人)を調べて相談した。

HPの制作を依頼して、●十万支払った。全然、売れなかった。
彼は集客の方法なんて知らなかった。
ただ私と気が合い、きれいなHPを作ってくれるだけだった。

最後のチャンスと別の会社のセミナーに参加した。

成功率80%だとコンサルは胸を張った。●十万払った。
HPもセミナーと提携している会社に再度依頼し●十万払った。
相変わらず売れなかった。
売るためにはあと●十万必要だろう。
失敗した20%の中に入り、そこを離脱。

コンサルからはあなたの努力が足らない、真剣さが足らないと言われた。

その合間、合間に竹内さんの本を数冊読んで、ようやく分かった。
自分の実力と無知に。

今ようやく、自分の身の丈に合ったサイトで少しづつだけど物が売れ始めた。

同じような状況にある方は読んでみると良いのではないでしょうか。

 
 

大変です!! 社長!  御社のホームページが死にかけています!
望月 聡
すばる舎
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こちらは最早タイトルからして身も蓋もないわけですが。
主に物販系のサイトに関する内容が多いですが、基本的な考え方は別ジャンルの企業サイトにも通じるものだと思います。「最先端」なクラスタではまず語られない、ある意味泥臭くだからこそ実用的なノウハウが掲載されます。
とくにサイトのデザインに関しては「売れたデザイン」と「売れなかったデザイン」のスクリーンショットを比較して理由を解説してくれるので、分かり易く納得感もあります。
たまに話題にあがる「かっこいい(Cool)なデザイン」が必ずしも「効果のあるデザイン」ではない問題なども絡んできます。
(まぁ……物を売ることに関しては、楽天メソッドはやっぱ強いですよねーとか思うわけですが)
ECサイトを考えているかたは参考に読んでみてはいかかでしょうか。