日本レコード協会が音楽ファンに望むネット上での正しい音楽の使い方
時代が変わり、環境が変われば、音楽の楽しみ方も変わっていくのだと思いますが……
音楽CDの利用についてQ&A集[インターネット編] / 日本レコード協会
Q.インターネットラジオを開設して、自分の好きなCDの音楽を流すことはできますか?
A.できませんQ.自分のホームページにおすすめCDのジャケットをスキャンして載せてもいいですか?
A.できませんQ.自分のホームページに好きな曲の歌詞を、スキャンではなく自分で打ち変えて掲載したいのです。
それと、自分で採譜した楽譜も載せたいのですが、可能ですか?
A.できませんQ.私のアマチュアバンドで好きなアーティストの曲をカバーして録音をしました。
かっこよくできたので自分のサイトにアップロードしようと思いますが、可能ですか?
A.できません
厳しいなぁ。「権利者に確認をとればOK」と言われても、確認をとらない限りカバー曲を演奏した動画でさえアップロードしちゃいけないってのは厳しぎませんか?
商業音楽をカバーした「歌ってみた」や「演奏してみた」動画をダウンロードしても、違法ダウンロードになるんでしょうか?
著作権者から許可を得ているかどうかなんで知りようもないんですが。
著作権法自体が時代に合わなくなってきている気がします。
でも最近の動きをみていると、日本レコード協会はとにかくファンに受動的に音楽を消費してもらいたいみたいですね。
自分はYoutubeで、日本のJ-POPなどが海外の人にどう受け取られているのか?をコメント欄などを読みながら調べるのが好きなのですが、そういうことをやっているとたびたび疑問を抱かざるおえない日本の音楽業界の対応を目にすることがあります。
なかでも、「これは、ないんじゃないか」と思った対応をあげると、
1.「踊ってみた」「歌ってみた」「演奏してみた」系動画のaudioだけ権利者削除する。
Perfumeなんかは、特徴的なダンスが結構海外の人にも好評で、沢山の「踊ってみた」動画がYoutubeにアップされていたのですが、一時期大量にそれらの動画のaudio(音)だけ権利者削除されていました。
無音のダンス動画……シュールです。
踊っているのは、良くも悪くもファンなわけで、削除するのが正しい行いだとしても、印象が悪すぎると思います。
(ちなみに、最近、削除していたaudioを復活させているみたいです)
2.公式チャンネルを作ったとたんに、他のユーザーが上げていたPVを削除
わからなくは無いんです。
先に、PVを勝手にあげてしまっているユーザーがいてそれが人気を集めてしまっていたりすると、同じPVを公式が後からアップしてもなかなかアクセスが集まらなかったりするので。
ただ、動画につけられたコメントとかはある種財産だと思うんですよね。活発にコメントが書き込まれている動画をばっさりと削除して、「公式でアップしたから、次からこっちで見てね」ってのはもったいないと思います。
おまけに、日本の音楽事務所の公式チャンネルは、コメント欄閉じている場合が多いし、なんかあまりコミュニケーションが生まれる感じがしないんですよね。
上記のような対応は、「音楽をただ聴くだけじゃなく”音楽を楽しみたい”ファンほどネットの上では楽しめない」という状況を作り出していると思うのですが、ほんとにそれで売り上げが上がるんでしょうか。