職場でWindows XPを使い続けるリスク
XPは7の10倍危険!? マイクロソフト、国内企業へ「中古でもいいのでXPから移行を」呼びかけ
もうすぐ、Windows XPのサポートが終了しますね。
正確には「サポート延長期間が終了する」ですが。
マイクロソフトがXPとともに心中するつもりにでもならない限り、これ以上サポートが延長されることは九分九厘ないと思われます。
中には「ウチには未だにWindows2000を使っている社員もいるので全然平気でしょ?」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、ちょっとだけ考えを改めたほうがいいかもしれません。
※以降はあくまで推測です。
WindowsXPは、それまで発売された他バージョンのWindowsと比較しても爆発的に普及したOSです。
家庭でも企業でも、バージョンアップされないまま、ここまで利用され続けているOSは他にはなかなか見当たりません。
だからこそ、マイクロソフトが異例の「サポート延長」を行ったわけです。
そのOSにサポート終了後、永遠に塞がれることのない穴が開きます。
これは、いわゆるハック/クラック界の人々にとってはちょっとしたイベントです。
コンピューターウィルス等の製作者は、なるべく多くの端末に感染が広がることを期待します。
利用者の多いOS程ターゲットにされやすいわけです。
また、できる限り脆弱性の発見を遅らせて穴が塞がれるのを遅らせたいと考えるものです。
それが、サポート終了後にはどんなに派手な動作をおこなうウィルスが出現しても、その脆弱性が修正されることは永遠にありません。
そんな”おいしい”ターゲットが巷に大量に溢れる。
Windows XPはサポート終了後も使われ続ける? その数は少なくとも数千万台規模か
その筋の人からすれば、こんな”面白いイベント”はそうそう起きることではありません。
そんなわけで、過去サポートが終了したバージョンと比較しても、XPを狙ったウィルスが大量に作成される危険性はわりと高いのではないかと思います。
もちろん「なにも起きない」かもしれません。
脆弱性へのサポートが切れたOSを使い続けるのは「スラム街で丸腰のまま家のドアに鍵も付けない」みたいなものなので、運が良ければ何事もなく済むかもしれません。
しかし、何か起きたときはかなり大変なことになると予想されます。
大事な情報がある日突然全消去されてしまったり、流出したりするかもしれません。
あるいは気づかぬ内に、どこかの掲示板に大量に犯罪予告を書き込んでしまって会社に警察がやってきてPCを押収していく、なんてことがあるかもしれません。
そして何か起きた時には世間は多分同情してはくれないと思います。
多分、会社も守ってはくれないんじゃないでしょうかね。
(まぁ、そんなことがあれば会社も大ダメージでしょうけど)
そんなわけなので、もし職場でXPを使っているのなら「どうせ言っても無駄だ」なんて思わずに、とりあえず上司にでも「パソコン変えてください!」と進言しましょう。
すくなくとも”何かあった時”に「自分は散々危ないから変えてくれっていったんですよー」と言えるようにしておいた方が、いいのではないかとおもったりします。
個人的に使い続けるのは、まぁ自己責任の範疇だと思いますが。
【追記】
米マイクロソフトのセキュリティ担当のエンジニアも同じように忠告していますね。
「サポートが終了したXPは狙われる」、マイクロソフトのセキュリティ担当